これまでの研究①
留学先で神経栄養因子の細胞の生存に関わる機構をp53ファミリー分子(p53/p63/p73)に着目して研究を行いました。同僚のWetzelさんと共に、p73が神経細胞の生存に必須で、老化やタウ蛋白のリン酸化等を制御する仕組みを報告しました。また、同僚のDuganiさんと共に、p63が、神経前駆細胞の生存を制御することも報告しています。右図(PC)/下図(モバイル端末)
これまでの研究②
Tak Mak研究室との共同研究によるノックアウトマウスの解析から予想外の方向性に展開することになります。右図(PC)/下図(モバイル端末)
これまでの研究③
海馬の歯状回がうまく形作れないことに着目して、p73のアイソフォームの1つ全長型のTAp73が果たす役割について研究を行いました。 右図(PC)/下図(モバイル端末)
これまでの研究④
一方で、グリアについての研究も行っています。p73のノックアウトマウス(右図p73KI/KI)は水頭症を発症します。従って、これまでもシリア発生を制御すると考えられてきました。そこで、我々も時期特異的、上衣細胞特異的にp73のノックアウトマウスを作製し、解析を行いました。右図(PC)/下図(モバイル端末)
神経変性、p53ファミリー、神経細胞死、p73、水頭症、シリアに興味がある方も是非こちらの「連絡先」にご連絡下さい。
研究手法としては、通常のノックアウトマウスの作製、デザイン、解析が可能です。マウスの作製は、これまで NPO法人発生工学研究会(大阪大学微生物研究所内。http://www.deras.biken.osaka-u.ac.jp)にお願いしてきました。
各種神経細胞(上頸神経節神経細胞、海馬神経細胞、皮質神経細胞、後根神経節神経細胞など)、やグリア細胞(放射状グリアからの上衣細胞分化培養法)などが可能です。
シリアのin vivoにおける解析には、側脳室のwhole mount 免疫染色法を行います。島根大学の共同研究施設である、島根大学研究機構総合科学研究支援センター内、共焦点レーザー顕微鏡などを用いて実験を行います。